- 怒り
- 苦しみ
- 悲しみ
- 悔しさ
- 嫉妬・妬み
- 嬉しさ
- 喜び
- 幸せ
上記のように感情には様々な種類があります。
これら感情の中で、あなたが最も”コントロールが難しい”と感じる感情は何でしょうか。
おそらく、喜びや幸せの感情よりも、怒り、嫉妬、悲しみ、嫉妬といったネガティブな感情をコントロールすることの方が難しいと感じるのではないでしょうか。
悲しいかな、そんなネガティブな感情を感じている間も、『時間』は止まらず流れていってしまうものなのです。
人は生まれた瞬間から死に向かって歩んでいます。
平等に与えられた1日24時間という時間を、ネガティブな感情に心も身体も支配されて過ごすよりも、幸せで楽しい時間で満たされて一生を終えたいものです。
たった一度の自分の人生を幸せで楽しいものに築き上げていくためにも『感情のコントロール』が必要になってくるのです。
人は十人十色。
『感情のコントロール法』なるものは、十人いたら十通りあるものかと思いますが、今回は、私が実践している『(ネガティブな)感情のコントロール法』について紹介いたします。
なにかの参考となれば幸いです。
感情をコントロールする方法
感情のコントロール法として、感じたこと、起こったできごとを日記に書くという方法があります。
つらつらと、その時感じた気持ちを自由に制限なく書き連ねることも、感情を落ち着けたり、ストレス解消にもつながりますが、よりロジカルにそしてより客観的に感じた気持ちや、生じた感情によって起こした自分の行動を分析しながらノートに書き連ねる方法(行動忍治療法)があり、継続的にその方法でノートに自分の気持ちを記録し分析していくことで、自分で自分の感情と行動をコントロールする力を身に付け、改善することができ、未来に起こるであろう不快な出来事に直面しても、落ち着いて感情と行動をコントロールできるようになります。
日記に行動認知療法(CBT)を取り入れてみる
物事の捉え方のことを「認知」といいます。
引用元:リタリコ、お役立ち仕事コラム、認知行動療法(CBT)の方法や効果とは?病院や自分で行う場合を解説します
認知は同じ出来事があっても人によって変わってきて、この認知に偏りがあることで何でもないことでもストレスを大きく受けることになります。そして認知は行動にも影響を与えます。
例えば何かの試験を受けていて、残り時間が10分となったときに「あと10分もある」と思うか「あと10分しかない」と思うのでは、感じるストレスに違いが出てきます。そして「あと10分しかない」と思った場合は焦って書き間違いをするなど、行動にも影響が出てきます。
認知行動療法はその認知と行動に働きかけて、思考のバランスを整えストレスを減らしていく精神療法のことです。うつ病・統合失調症・パニック障害・ADHDなどのさまざまな疾患・障害の治療に用いられます。
行動認知療法とは、本来は、うつ病やPTSDなどを重い精神疾患を抱えた方が医師とカウンセラーのアドバイスを受けながら行うものですが、その療法の一部に、過去或いは今感じている感情や、それらの感情が発端となってとった行動(或いはこれからとろうとする行動)を振り返りながらノートに書きこんでいく作業があります。この作業は、日記に近い作業なので、自分ひとりでもできると思います。
(※本来は、後日、記録したノートをカウンセラーに見ていただき、感情のコントロール方法についてよりよい改善点をアドバイスをいただいたり、上手にコントロールできたことを褒めていただいたりしながら、自尊心を育てたり、”感情をコントロール力”に自信をつけるといったステップが必要になるかと思います)
行動忍治療法(CBT)を知ったきっかけは、私自身、鬱になったことがあり、当時の精神科医の先生にCBTについて教えていただきました。CBTカウンセラーが6ヶ月以上待ちとなっていたため(ちなみに精神科医にかかっていたのは、海外で暮らしていた時なので、そのぐらい待ち時間がありました)、精神科医の先生にCBTのテキストを紹介していただき、テキストの説明に沿って、ノートに自分の感情と行動を記録するということをやっていました。
自分の感情や行動を分析しながら、ノートに書きまとめていくことで、頭と心の整理につながる他、これまでの思考や行動の『癖』を発見することができ、それら『癖』を改善し、よりよい行動、意思決定、感情のコントロールができるようになります。
この方法は、重い精神疾患を抱えていない人でも、普段の何気ない不快なできごと(e.g., 上司にイラっとすることを言われたとき)に直面した時の感情と行動コントロール法を身に付けるのに役立てることができます。
現在、日本語でも下記のような認知療法の自習ができるノートも販売されているので、試してみるのもよいかもしれません。
\Amazonならテキストの中身をチェックできます/
苦しみ・悩みからの意識そらし
怒りや苦しみをノートに書き出して分析することも一つの感情コントロール法ですが、書き出す作業も骨が折れますし、分析となると悩みを見つめる訳ですからフラッシュバックになることもあり、精神的に辛くなってしまう時もあるので、苦しみや悩みから解放されるための”意識そらし”を行っています。
意識そらしの方法は無数にあるのですが、共通のテーマとしては、自分の気持ちが明るくなることをやることです。
例えば:
- 美味しいケーキを5つ買って全部食べてみる(ケーキの大人食い、幸せですよね!)
- 好きな漫画を1日中読む
- 映画を見に行く
- ドライブ
- 霊視占いで現状と未来を占ってもらう、など
問題は解決せずにそのまま残っているのですが、『意識そらし』の行動をとることで:
- 怒りや不安などのマイナスな感情を一時でも忘れることができる
- 1日中ネガティブな感情に心と身体を支配されることなく、ストレスをため込まないことに役立つ
- 楽しいことばかりしていたら、いつの間にか問題が解決されていたという『時薬り』にもなる
- 他のことに一生懸命になっていたら、問題解決に向けての具体策が思い浮かんだ
- 他のことに一生懸命になっていたら、人脈が広がり、周囲の人が問題解決に向けて協力してくれた
なんてことにつながることがあります。
一方、『意識そらし』の行動をとらなかった場合、1日中、怒りや不安などのネガティブな感情に心と身体を支配されることで、仕事に集中できなくなったりミスが増えたり、物事への意欲が低下したり、出来ない自分を責めて自己嫌悪に陥ったりするので、苦しみの時間から抜け出すためにも、マイナスのエネルギーを内に溜めさせない『意識そらしの行動』は重要なのです。
\意識そらしの方法はいくつか私のブログで紹介しています/
感情をコントロ―ルすることで気持ちも自分の地盤も強くなる
人生は一度きり。
理想を手にしたい、幸せな人生を築いていきたいと思うなら、限りある時間の中で、自分の命を精一杯輝かせることにが重要です。
苦しい環境の中でこそ自分自身の成長があるように思いますが、人の成長というのは、楽しい!ワクワクする!と思える環境から学ぶことも多いにあるのです。
感情のコントロールを繰り返し行っていくことで、不快な事象や不快な感情に対しての耐久性が身に着き、自分の地盤が固まってくるようになります。
感情のコントロールはすぐに身に着くものではありません。
少しずつ少しずつ経験を重ねるうちにコントロールできるようになってくるものなので、焦らないこと。
感情のコントロールができないと自己嫌悪になるぐらいなら、自分を幸せにする行動を増やすぐらいの勢いで自分を幸せにすることに集中してくださいね。それも、また感情をコントロールすることのひとつの方法なのですから。
\こちらの記事も参考にしてみて下さいね/