皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
結艸庵(@yuisoan2020)です。

美しく品のあるつげの櫛。
髪をとかせば、黒髪に艶が走る…。
日本人女性に合う美容アイテムのひとつだと思います。
本日はつげの櫛の魅力についてご紹介いたします。
つげ櫛の歴史
櫛の歴史は、縄文時代にはじまり、つげを利用した櫛の歴史は飛鳥時代からで、江戸時代にはプロポーズとして櫛を送る男性や、嫁入道具のひとつとして重宝されてきました。
つげの櫛というのは何十年も長持ちするため、”一生もの”として古くから日本人女性に愛され続けてきました。
※参照元 木櫛調整処 十三や工房
つげ櫛の効果
つげの櫛を使うことでどんな効果があるでしょうか。
髪のパサつきを防ぎ、艶のある髪に
つげ櫛は椿油をたっぷり含んでいます。
そのため、プラスチック製のブラシと比較すると、髪をとかした際に静電気の発生がほとんどありません。
よって、静電気が原因で起こる髪の毛のもつれ、切れ毛、抜け毛、枝毛を防ぐことができます。
また、椿油がパサつき・広がりを抑え、艶のある美しい髪へと仕上げてくれます。

パーマやカラーリングによってダメージを受けやすい現代の髪。
お肌の手入れと一緒に、髪のお手入れのひとつにつげの櫛は重宝しますね。
使えば使うほど愛着が湧き、味のある櫛へ
種類にもよりますが、つげの櫛は割れにくく何十年と使えるため、”一生もの”と言われています。
髪の艶やパサつきをキープしたければ、月に一度、椿油を用いてつげの櫛をお手入れするとよいでしょう。
椿油を使用してお手入れするこの工程を長年行うことで、つげの櫛も経年劣化し、美しい艶のある櫛へと変化していくそうです。
定期的に櫛をお手入れをし、長く使うことで、だんだん櫛への愛着が湧いてくることでしょう。
”艶髪”と”あなただけ”のつげの櫛を手に入れてみませんか?
※参照元 木櫛調整処 十三や工房
おすすめのつげの櫛、選び方のポイント
柘植の種類には、あかね、本柘植(薩摩柘植)があります。
あかね
あかねは、主にラオスやミャンマーなどの東南アジアで生産された樹木で、あくまで柘植に似た素材で、その成長スピードの速さや生産量の多さから、安価で購入できます。
\おすすめのあかね柘植/
本柘植(ほんつげ)
”あかね”は、輸入された柘植の原木から作られている一方、本柘植は、国産の柘植の木から作られたもので、店頭では高値で販売されています。
本柘植=(最高級品の)薩摩つげと呼ぶこともあります。
また、使えば使うほど柘植の櫛が美しくなる、所謂、『経年劣化を楽しめる柘植の櫛』と言われ、椿油でお手入れをし使い続けることで、最初はベージュの薩摩柘植も飴色に変わり、より艶が出て、味わいのある柘植の櫛となります。

薩摩柘植は、江戸時代には、嫁入道具のひとつでもあったそう。
永く使い続けて、”自分だけのつげ櫛”をお持ちになりたい方は、薩摩つげがおすすめです。
つげの櫛のお手入れ方法

歯が折れてしまったのですが、大事なものなので、のこぎりで切ってふたつにした本つげ櫛。
本来は椿油を使いますが、ゆず油が残っていたのでこちらを使います。ゆず油の他、あんず油でも可。
柘植(つげ)のお手入れ方法は簡単です。
- Step 1. 椿油適量を櫛全体に馴染ませ、20~30分ほど置く
- Step 2. 乾いた歯ブラシで汚れを優しく掻き出す
手順

Step 1.
椿油(ゆず油)をたっぷり櫛になじませ、20~30分置きます。
※ジップロックや箱にたっぷりの椿油を入れて櫛をひたす形で行っても◎

Step 2.
歯ブラシで汚れを掻き出します。櫛の根元や歯の内側にも汚れが溜まっているので、優しく掻き出しましょう。
汚れを掻き出しているうちに、歯ブラシの汚れが気になってきたら、お水やお湯で洗い流すことなく、新しい歯ブラシに取り換えましょう。
つげ櫛は水に弱いため、お水で汚れを洗い流した歯ブラシで汚れを掻き出してしまうと、櫛が乾いた際に歯が曲がってしまう恐れがありますのでご注意ください

Step 3.
汚れをすべて掻き出した後は、タオルやキッチンペーパーで椿油(ゆず油)と汚れをふき取り、再度、櫛全体に椿油を馴染ませ1日置きます。

Step 4.
1日置くと椿油(ゆず油)はしっかり櫛に吸収され、ベタつきがなくなります。
※椿油はゆず油より重いため、おつけになる油の量によっては、2日ほど乾燥させてください。

いかがでしたでしょうか。
つげ櫛は簡単にお手入れができ、お手入れ後に髪の毛をとかすと髪に艶がでるのが実感できると思います。
手入れを繰り返し、使用することで、日に日に愛着が湧いてきます。ぜひ、この機会にあなただけのお気に入りの1本をみつけてみてください。
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