「大の月」「小の月」という言葉を耳にされたことはありますでしょうか。
大の月、小の月は、1年を通して交互に訪れるのですが、なんのことかお気づきになられましたでしょうか。
そう、『大の月』、『小の月』とは暦のことであり、1月、2月、3月~12月まで交互にやってくるのです。
太陰暦と大の月・小の月の関係
「大の月」とは一体どんな暦なのでしょうか。
答えは、1ヶ月の内に30日ある月を”大の月”と言い、
1ヶ月に29日(或いは28日)までしかない月を”小の月”と呼びます。
では、なぜ・どのようにして、30日まである月(大の月)と、29日までしかない月(小の月)が誕生したのでしょうか。その答えは、月の満ち欠けの周期を元に作られた暦、『太陰暦(※太陽暦ではありません)』が関係しています。(※1)
太陽暦は、公転周期(地球が太陽の周りを周る周期)を元に作られている一方、太陰暦は月の満ち欠けの周期を元に作られた暦。
大の月・小の月は、この太陰暦に関係していると言われています。
月の満ち欠けの周期は平均何日かご存知でしょうか。
答えは平均29.5日。
0.5日という日数はないので、余り分の0.5日を30日とし、29日と30日を交互に組み合わせることでちょうど1年になるのです。
さて、大の月(1ヶ月が30日まである月)は1年の内に何か月あり、何月になるでしょうか…。
こんな質問をされたらパッと答えが出ないのが私…。
悩みながら答えを導きだしたのが、こちらになります↓
逆に29日までにしかない小の月はどうでしょうかt…。
これは簡単!
2月、4月、6月、9月、11月。覚え方としては、「に、し、む、く、さむらい、小の月」です。
11月はなぜ”さむらい”になるかと言うと、武士の「士」からきており、この漢字を解体すると
十と一になり、11月になるというわけです。
28日までしかない月については、”西向く侍(にしむくさむらい)”で覚えやすいのですが、
大の月はそのような覚え唄はないそうです…。
ならばと、作ってみました!
大の月の覚え唄
平仮名だと分かりにくいのでもう一度…。
いい産後はジュウ、ジュウ、にーっ(笑顔)
※「いいお産の後に食べる焼肉は、嬉しくてにーっと笑う」という意。
いかがでしょうか(汗)
- 西向く侍、小の月
- いい産後は、ジュウジュウにーっの、大の月
覚え方がないものは、自分で作って自分流に覚えてしまうのも楽しいですし、大の月・小の月について覚えることができ、楽しく教養が身に付けることができますね!
\来年の手帳お決まりですか?/
※1参照記事:koyomi8.com, こよみのページ、暦と天文の雑学、「大の月・小の月」が出来たわけ
\日本文化を楽しもう/