新型コロナウィルスの発生により、改めて命や生き方、人生について考えるきっかけがありました。
皆さんは、人生最後の日について考えたことはありますか?
僧侶でもあり看護師でもある玉置妙憂さんの言葉、”「死」を正しく見つめることは、前を向いて生きていくことにつながる”(※1)、この言葉は本当だなと思います。
本ブログのテーマでもある『人生と暮らしの質を高める』というのは、なにも素敵な物や高級品に囲まれて暮らすということではなく、「死」を含め、己の生き様・生き方を自分で決定し、懸命に生き、自らの『道』を作ることでもあると私は思います。
「死」が怖いとき
私は、子供のころから寝たら死んでしまうのではないかとふと思うことが多々ありました。
それから眠れなくなってしまったり、死がとても怖くて病気になることも病院に行くこともとても怖く感じていました。
突然死も怖いですが、余命宣告を受けるのも怖い…。
余命宣告を受けたら、不安、恐怖、後悔、怒り、悲しみといった感情ばかり沸いて、二度と以前のように幸せに暮らすことはできないのではないか…そんな考えがどんどん湧いて、怖くてパニック発作が出てきてしまいそうになります。
なるべくそんなことを考えないように!とのことを思うのですが、しばらくするとまた恐怖が湧いてきてしまいます。
新型コロナウィルスや大規模な自然災害の発生により、改めて人の生命について考えてみたのですが、少しだけ分かったことがありました。
人間は生まれた瞬間から余命宣告を受けている
人間の『死』について分かった事
- 永遠の命はなく、どんな人でも必ず”その日”を迎えるという100%の事実
- 人は、生まれた瞬間から死に向かっていっている事実
- 迎えるその瞬間は、誰でも一人であること
- 輪廻転生を信じる場合、”その時”を迎えたのは実は今回はじめてではないこと
人は誰しも亡くなります。
大好きな家族も友達もペットも皆、いつか必ずその時を迎えるのです。
これは100%間違いない事実。
お釈迦様やキリストでさえ、”その時”を迎えた身です。
そして、人は生まれた瞬間から死に向かって歩み始めており、明確な余命宣告は受けていないものの、余命宣告を受けているのと変わりはないと私は思います。
違いがあるならば、明確に”その時”を迎える時期を知らされているか否か、です。
また、”その時”を迎える瞬間は、どんな人でも一人です。
周囲に自分の愛する家族がいようが、”その瞬間”は一人なのです。
あなたの代わりに、”その時”を迎えられる人は誰一人いないのです。
恐怖を感じる時間があるなら、楽しく生きる=QOL
人間は生まれた瞬間から死に向かって歩みはじめ、それは100%不可避であるから、それを怖がるのでもなく、未来に不安を感じながら生きていくのではなく、限りある命を、毎日を、精一杯生きることが幸せな人生であると思います。
アニメ『鬼滅の刃』のキャラクター、煉獄さんの言葉にこんな言葉があり、感銘を受けました。
- 『老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ、死ぬからこそ、たまらなく愛おしく尊いのだ』
- 『俺は俺の責務を全うする』
- 『心を燃やせ』
引用:吾峠呼世晴著『鬼滅の刃』より
煉獄さんは、これらの言葉を述べ、自分の命をかけて、仲間や民間人を守りながら、敵と最後まで戦い命を落とします。
この煉獄さんの言葉により、私が感じる『死』への恐怖が少し和らぎました。
限りある命だからこそ、自分も周囲の人も尊いのか、そして、人生とは、死を怖がりながら生きていくものではなく、漠然と生きるものでもなく、自分の”心を燃やし”、最後の”その時”まで命いっぱい生きることを”責務とし全うする”ことであると教えてくれました。
1日1日、自分がやりたいことをやり、食べたいものは食べ、楽しみたいことは楽しんで、自分の心を燃やしながら過ごす、大切に生きていくことが私たちの責務だと思います。
なにも苦しみから学びや成長を得るのではなく、『喜び』や『幸せ』から学ぶことや成長することもあるのです。人生は苦しみが多いかもしれませんが、喜びや幸せを得たっていいし、もっと喜びや幸せを望んでいいと思います。喜びや幸せを望んだ人が、その願いや今よりもっと幸せになるということを実現させていけると思うので、あきらめずに、質素にならずに幸せや喜びをもっと望みましょう。
今回、世界情勢の変化により、改めて人生について考える機会があったからこそ、以前よりも、人生の質を高め、明るい自分の人生を生きていくためにどのような姿勢で生きていけばよいか学びになりました。次は幸せなことから自分の人生について学び、実質的に幸せになっていきたいと思います。
皆さんも命いっぱい自分の人生を輝かせて過ごしてくださいね!
※1引用・参照元:PRTimes,2020-6-26,「なぜ、死ぬことはこんなに怖いのか……。心を整えて前を向けるように、あなたの「死」に静かに寄り添う一冊」