皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
結艸庵(@yuisoan2020)と申します。

医者、弁護士、社長、お寺の和尚、〇〇大学卒、大手企業勤務etc., このような経歴を持った人を信頼していますか?
本日は、肩書について。
肩書とは
- 医師
- 辯護士
- 社労士
- コンサルタント
- 鑑定士
- 〇〇セラピスト
- 社長
- 執行役員
- お寺の和尚
- 大手企業勤務
- 一流大学・大学院卒 etc.,
皆さんの人生の中で出会う方の中に、上記のような肩書を持った方がおられるかと思います。
こういった方々は、一流難関大学を卒業して国家資格を取得していたり、資格試験を合格し、それを武器に専門職についていたり役職に就いていらっしゃることは確かかと思います。
肩書は「その人のことを信用できる証」のように使われていますが、昨今では、肩書を利用した犯罪も多く、「肩書」だけで相手を信用していいのかというと、その思考は『危険な考え』と私は思います。
現代では、少しずつ「肩書」に対しての価値が変わってきており、”肩書だけ”でその人のことを信用するという考えを持った方は少なくなってきたのではないでしょうか。
肩書を利用した悪事
今回、新型コロナウィルスの影響により、事業者に向けて支給される持続化給付金の不正受給のニュースが何軒か発生していたニュースがありました。
持続化給付金の不正受給をした人の中には、「自民党の事務スタッフ」の名刺を持った人が、不正受給を持ちかけていたそうです。(下記、記事参照)
昨年5月にセミナーを開き、持続化給付金の不正受給を指南していたとして、男ら4人が詐欺容疑で逮捕されました。その一人は、自民党の事務所のスタッフをしていて名刺を持っており、名古屋市内でセミナーを開いた際には「グレーゾーンのところをグレーゾーンにしない方法」「自民党という立場を使って、抜け道を知っている」などと言い、不正受給を持ち掛けていたということです。
引用;YahooNews,2021-03-22,『肩書を使ってのだましに注意!以前に、紹介した持続化給付金と思しき勧誘にも続きあり』
その『肩書』、本物か調べていますか?
渡された名刺や、「私は〇〇という職業についています」、「私は〇〇という会社で働いています」と名乗ってこられても、一体、どのくらいの方が、その情報が本物なのか、調べるでしょうか。
出会ったその場で、席を外したすきに、或いは自宅に帰ってから、今日会った人の「肩書」が本物なのか、ネットで調べたりしている人が一体どれほどいるのか…おそらくそんなに多くはないのではないでしょうか。
医師や弁護士など国家資格を持った人は、しかるべき場所(例:医師であれば厚生労働省)に登録されるので、資格保持者を検索することができ、肩書が本物か偽物か確認することができます。
しかし、「大手企業に働く一社員」と言った肩書ですと、第三者が認めるようなウェブサイトに載っているということはごく稀で、本当か嘘か分からない肩書になるのではないでしょうか。
名刺も簡単に作れますし、名刺1枚だけでは、その人が本当に資格を持っているのか、その会社に勤めているのか、ましてや人として信用できるのか、全く見えません。
その職業に就いているのは確かであっても、人格が信頼に値する人間か否か、その点についてはネットで調べたところで出てこないですが、周囲の人に聞き込みをすれば何かしらその人の口コミは流れてくることもあるので、時間をかけて周囲からの評判を聞いたり、自分自身が実際にその人と関わる中で調べてみてください。だいたい3ヶ月ほどお付き合いをしていれば、その人の人となりが分かってきますよ。
肩書で騙されないためにも
最近、肩書を使って人を騙すニュースを見聞きしますが、「騙される方も悪い!」とは私は思いません。
騙される原因として、騙す側が巧妙な手口になってきていることもありますが、騙される側は、相手が信用できる人なのか見極めとなる情報が少なかったり、そもそも、その情報へのアクセスがなかったり、情報難民の方も多いですし、知人の紹介だからということで疑う余地もなく、はじめから信用してしまったりすることもあると思います。
肩書で騙されないための防止策として、以下の点に注意してみると少しは防げるのではないかと思います。
- 人を信じる際の要素を肩書にしないこと
- 肩書を前面に出して会話を進めてくる人にも注意
- 見聞きした情報は、自分でも調べる癖をつける
- 口コミサイトをたくさん見る
- 一度立ち止まって考える機会を自分に与える
- 知人からの紹介も当てにしない(信用できるか否かは自分の目で確認して決める)
個の時代。未来は、信頼は目に見える形なる
最近では、ユーチューバーやインスタグラマーといった形で、今まで何の肩書もない一般人であり一個人が注目されるようになってきました。
そして、現代では、メルカリといった「C to C(消費者対消費者)」ビジネスが普及しており、益々個の存在と信用力が重要な時代になってきており、今後益々CtoCビジネスは加速していくと思います。
しかし、会ったこともない人とのモノや金銭の受け渡しを行うには、「個の信用力」なくして、CtoCビジネスの成功は難しいかと思います。
メルカリのようなCtoCビジネスが普及するために重要になってくるのが「個の信用力」だと思いますが、そんな時、「肩書」だけでは、その人がどれほど信用できる人なのかは見たり測ったりすることはできないですよね。
メルカリを使ったことがある方は分かるかと思いますが、メルカリでは、出品者個人の信用度が評価として見えるのが特徴ですが、メルカリの個人評価の「信用価値」は、メルカリ内部でしか効力を発揮しません。
しかし、メルカリの個人評価のように、個の信用力を目で見たり、測ったりできるようになる時代がくるのはもうすぐなのかなと思います。
その点を踏まえて、次回、トークンエコノミーやブロックチェーン技術についても記事を増やしていきたいと思います。
今回のブログから話がそれてしまいましたが、いつの日か、「肩書」だけで人を信用する人は益々減り、「個」の信頼度が目に見える形となり、それを持って誰を信用できるのか・できないのかがクリアになっていくかと思います。
それまでは、本当にその人が信用できる人なのか、自分の目と耳で情報を拾ったり確認するといった手間をかけながら、人を信用して行動に移していく他なさそうですね…。