昔と比べ、今は割烹着よりエプロンを身に付けるのが主流となっていると思いますが、昨今、NHKの朝ドラや日本の映画で割烹着を見る機会が増え、私自身、割烹着の魅力に気が付いてまいりました。
本日は割烹着についてご紹介いたします。
割烹着の歴史
割烹着の歴史は、1882年から。東京の日本橋にあった赤堀割烹教場(現:赤堀料理学園)で考案されたのがはじまりだそうです。
赤堀割烹教場(現:赤堀料理学園)
赤堀割烹教場(現:赤堀料理学園)は、1882年に東京の日本橋で開校され、家庭料理を学べる料理学校としてはじまりました。
1887年(明治20年)になると、西洋料理の授業もはじめたそうです。三代目の赤堀吉松さんは、宮庁で大膳職に就き、明治天皇・大正天皇のお食事を作っていたそうです。
そして1902年(明治35年)、着物が汚れず料理がしやすい服装を考え、割烹着が誕生しました。
赤堀割烹教場の2代目赤堀菊さんは、日本女子大など様々な大学で教壇に立ち、その場で割烹着を着て広めていったことから、一般にも割烹着が伝わったそうです。
参照元: 赤堀料理学園、赤堀学園のあゆみ
割烹着の魅力
我が家には祖母からいただいた割烹着があります。
カバー力。洋服が汚れない!
天ぷらなどの油料理をしていると、腕や脇腹あたりに油が飛んでくるときがありますが、割烹着はエプロンと違って、腕や肩、脇腹まで身体の前側をすっぽりカバーしてくれるので、火傷や洋服にシミを残してしまうことを防げます。
また、赤ちゃんを抱っこする方にもおすすめ。
赤ちゃんを抱っこすると、胸上あたりまで赤ちゃんの顔がきますので、割烹着を着ればよだれが付いてしまうことも防げます。
料理用ではありませんが、図画工作や絵を描く時などに、服が汚れないように割烹着を利用するのもありですね!
腕がまくれる
エプロンは腕までカバーできないため、洋服を腕まくりする必要があります。
直接洋服に触れて腕まくりをしなければならない為、手が濡れていれば一度タオルで手を拭いてからとなりますので、ひと手間が必要になってきますが、割烹着の場合ですと、手が濡れていてもそのまま、サッと腕まくりができてしまうので大変楽なのも割烹着の使い勝手の良さだと思います。
日本生まれの割烹着を着てみよう
若いころは、割烹着は田舎臭く感じており、エプロンの方がおしゃれなデザインが多く魅力的感じていましたが、割烹着が日本で誕生したことや、割烹着の使い勝手の良さを改めて知ることで、割烹着の見方が変わりました。
割烹着はまさに、古き良き日本の文化が詰まった心のふるさと。
古き良き日本の文化を大切にしながら着るのも新しいおしゃれだと思います。
割烹着は今でも販売しているそうなので、ぜひ皆さまもお洋服に合わせて選んでみてくださいね。
\日本文化も大切にしたいものですね!/