家族から、大きな問題を隠されていた経験はありますか?
家族とて、どこまで話をすればいいと思いますか?
家族間でも隠し事をしますか?
昭和、平成、令和と時代とともに、家族の在り方も変わったのではないでしょうか。
最近では、毒親とか親ガチャ、子ガチャといったワードが飛び交っていますが、家族と言えば、一般的にお互いに信頼できる仲だと思うのですが、ふと家族間でどれだけの隠し事があるのだろう気になりました。
親の立場であろうが、子の立場であろうが、夫の立場であろうが、妻の立場であろうが『家族に心配かけたくないから』という理由で、何か問題が起こっても内緒にしていることがあるようです。
黙っている内容も理由もそれぞれかと思いますが、重大なことも家族から話してくれなかったという経験をされたことはありますか?それとも、重大なことを内緒にする方ですか?
もし、下記内容が自分自身の身に起こった時、皆さんは家族に黙っていますか?
- 病気になった
- 余命宣告を受けた
- 多額の借金を作った
- 家族共同の貯金を使い果たした
- 老後資金がない
- 黙って100万円以上の大きな出費をした
- 家を売らなければならなくなった
- 家を建てることになった
- 事故を起こした(被害者がいるケース)
- 詐欺被害にあった
上記リストを見て、『これは家族に言うべき重大なことでしょ!』とお思いになるものもあるかと思いますが、これらを黙っている人も中にはいると私は思います。
重大なことを黙っている理由は何でしょうか。
いくつか考えてみました。
- 家族との仲が不和であるがために相談したくもないから
- 家族に心配や迷惑をかけたくないから
- 家族から責められるのが嫌だから
- これらを問題と捉えていないので、純粋に話さない・気にも留めていない
黙っている理由はこれに限らず、他にもあると思います。
ちなみに私の場合、上記のような内容が起こった時は私自身に起こった場合は家族に話しますし、逆に家族にこのようなことを内緒にされていたらショックを受けます。内緒にされていたら、家族とはいえ、相手に不信感を抱きます。
一人で解決できるなら黙っていてもいい?
上記のようなリストは重大なことではありますが、短期間の内に、たった一人の力で解決できるなら黙っていればいいと思います。
例えば、5万円の借金があったとします。
これを、自分ひとりの力で返済できるなら、家族間に黙っていればいいと思います。
しかし、多額の借金を黙っていたり、5万円も払えない事情がある場合は、家族に正直にお話された方がよいと私は思うのです。
例え一人で解決できても、家族に話すべきこともある
仮に借金の額が1,500万円で、短期間の内に、自分一人の力で返済できる根拠があったとします。
返せる根拠があるならば、家族に借金1,500万円の存在を内緒にしていてもよいのか?というと、私はそうではないと思います。
理由は、たとえ多額の借金を瞬時に返済できる能力があっても、一般的に言えば1,500万円は大金であり、ひょんなことから家族にバレた時、家族の絆が崩壊する可能性があるからです。
多額の借金を家族に内緒にされていたことを知ったら、とても傷つくと思いますし、一気に家族の仲が悪くなってしまいます。
家族の絆を壊さないためにも、正直にこれだけの借金があり、自分の返済能力はこれだけあり、こういった計画でお金を返済していける、ということを話さなければなりませんし、そもそもそんな多額の借金を家族に内緒でこさえてはいけないと思います。
人に黙っておく問題の多くは、だいたい一人で解決できない
家族に内緒にしておくような重大な問題の多くは、自分一人だけの力では解決できないことの方が多いのではないかと私は思います。
しばらく家族に黙っておくことはできるかもしれませんが、重大な問題は隠しきれないのが特徴じゃないかと思います。そして、大きな問題であればあるほど、黙っていたところでバレてしまう事の他、そのような問題は一人で解決していくことは難しいのではないでしょうか。
頑固になって内緒・秘密・黙っておくのではなく、まずは家族に話し、謝罪が必要であれば謝罪し、家族が協力してくれるのではあれば、みんなで知恵を出し合って解決していけばいいと思います。
それが『家族』なのではないかと私個人的には思います。
ただし、個の至福を肥やすために起こした問題については『尻ぬぐい』になってしまうので、家族に打ち明けたところで、家族も助けたくても助けられないこともあるでしょう。
だからこそ、尻ぬぐいになってしまうからこそ、『家族には黙っておく』という構図になってしまうのかもしれませんが、そうなったら、はじめて、自ら責任をとって一人で或いはその他共に解決してくれるサービスを利用しながら、一人で解決していけばよいのです。
親心?子心?老後資金がないことは黙っていてほしい?
ニュースでも流れてきますが、現在、年金支給額も年々下がり、受給資格はどんどん上っています。
そして、年金だけではとてもじゃないけど暮らせない高齢者が増えてきているようです。
年金だけで生活できないにも関わらず、親としての責任、一大人としての責任として、子供には迷惑かけまいと、老後資金がないことを黙っている親はいるものです。
もし、皆さんのご両親がそのような状態だと知ったらどう感じますか?
私なら、なぜもっと早く言わないのかとショックを受けると思います。
もし5年も10年も早くに、将来は老後資金が底をつく実情を伝えていれば、こども達は未来への覚悟ができたと思いますし、親の為にと節約したり、少しずつ貯金するかもしれません。10年も早く伝えてくれていれば、実家に近い会社に転職し、親と同じ屋根の下で暮らすなど、なんらかの対策を打てますが、ただ黙って時が過ぎたのであれば、親の為に節約できたであろうお金はムダなことに使い、転職するには非常に難しい年齢になってしまったという状況になっているかもしれませんね。
親心として、子供にはお金の面で迷惑かけないつもりでお話をされない方もいるかと思いますが、子心としては、年老いた親を助けたいという子供もいます。
中には、助けたくても金銭的余裕がなく金銭的に助けられない人もいますが、精神的支えとなってくれる子供もいるかもしれませんし、親の老後資金の問題は親の自己責任として、助けない子供もいます。
いよいよ年金だけでは暮らせないといった場合、今の日本には、生活保護という制度があります。
『老後資金が足りないけれど、そんなこと子供には言えない』という親がいても、いよいよ生活が立ち行かなくなれば、生活保護を自分で申請し、自分ひとりで老後問題を解決することはできますが、生活保護受給確定前に、子供宛に親が生活保護申請をしたという通知書が届くので、”黙っておく”ということは不可能です。
結局、重大な問題は隠せないものです。
秘め事はバレる不思議。黙っておくより相談して文殊の知恵と安心を
人というのは、何か大きな問題を起こしてしまった場合、誰にも迷惑かけずに自分で解決しようと、誰にも相談せずに一人で解決しようとしたり、秘密にしてしまったりする大人がいます。
黙っているつもりでいるかと思いますが、秘め事はバレると思うのです
嘘がバレるように、ほころびが生まれ、隠せない状況になるのです。
家族に内緒にして、自分ひとりで解決しようとしても、なかなか解決できず、傷口がより一層広がり、どうしようもないほどひどい状況になってから、家族にバレることもあります。
問題が家族にバレた時、ひどい状況になってから知らされるのと、まだ傷口が浅いうちから知らされるのとでは、家族への精神的・肉体的・金銭的な負担は変わってきます。
親の立場、子の立場、妻の立場、夫の立場、色々ありますが、利己的な判断で重大な問題を隠し事をすると、問題によっては、金銭的に一家全滅になったり、離散ということにもなりかねません。
皆さんは、家族間でも内緒にしていることはありますか?
それは、どんな内容でどんな理由で内緒にしていますか?