哀愁漂うレトロな喫茶店。
そんなレトロな喫茶店で流れる音楽はどんな音楽でしょうか。
注がれた一杯のコーヒーのお供には、一冊の本でしょうか。
思いのたけを綴り続けてきた日記帳でしょうか。未来の夢や希望を綴った手帳でしょうか。
はたまた、何ももたず映る景色を眺めながら考える静かな思考でしょうか。
古さが品格の表れとして、静かに現代に残り続ける明治、大正、昭和の喫茶店やホテル…その魅力と価値を十分に堪能できる場所が奈良県にある奈良ホテルです。
個人的に『また訪れたい場所』としてランクインされている奈良ホテルですが、その魅力を紹介したいと思います。
古さに品格が現われている奈良ホテル
「奈良ホテル」は、1909年(明治42年)に創業。
写真からも分かるように、外観は古い和の佇まいが残る建物です。この建物を設計したのが、建築家の辰野金吾氏。日本銀行や東京駅を設計した有名な建築家です。(※1)
創業以来、奈良ホテルは”関西の迎賓館”と親しまれ、日本の皇室や世界各国の王室、アイシュタイン、ヘレンケラー、オードリー・ヘプバーンなどが滞在したそうです。
※参考:奈良ホテル公式HP
※1参照元:唐津市、(建築家)辰野金吾
内装は、重厚感のある美しいこげ茶色で、窓枠やランプもレトロ感溢れ、当時の古さが品格として表れていました。
私が訪れた時は、残念ながらホテル内の喫茶店のみの立ち寄り。
宿泊もしてみたかったのですが、旅行サイトで検索してみたらお値段が高かったため、次回への楽しみとなりました。
ちなみに、時期やお部屋のタイプ、プラン、はたまたご予約されるホテルのサイトにもよるかと思いますが、楽天トラベルでは1名利用時で安いプランでも1泊35,000円は超えるお値段です。
1部屋に大人数で宿泊すると1名あたりの金額は下がっていくようですが、ひっそり一人で、二人で、となるとお値段張りますが、それだけ魅力と価値のある美しいホテルですから、一生に一度は泊まってみたいホテルです。
※上記写真は全て、以前訪れたときに撮影したもの
手軽に奈良ホテルを楽しむならホテル内の喫茶店へ
宿泊は叶いませんでしたが、どうしても奈良ホテルの美しさをもう少しばかり堪能したいという方は、ホテル内にある喫茶店がおすすめです。
奈良ホテル内のカフェは大変人気なようで、並んでいました。
30分ほど並んだような気がします。
カフェ前には待合室があるのですが、壁、天井、照明の他、時計やテーブル、椅子も品のあるレトロ感がたっぷりでした。喫茶店内に入ると器や紙ナプキン、お冷を置くコースターにまで、奈良ホテルの紋章でしょうか、刻印されており、人は多いものの、静かに聞こえる来客者の声やカップを置く音に癒され濃いコーヒーの一口一口がふっと心や肩の緊張をほぐしてくれました。もちろん、頼んだケーキ(古代米のケーキ)も、美味でした!
コーヒーやケーキはもちろん、奈良ホテルの明治レトロ感溢れる建物の佇まいが贅沢なひとときを届けてくれますよ!ぜひまた訪れたいレトロな喫茶店のひとつです。
奈良ホテルは、特段、ドレスコードはないようですが、レトロなお屋敷が本当に美しくて、今度は、おしゃれして訪れたいなと思いました。
今日は特別な時間を過ごしたい!という方は、平日に訪れてみるのをおすすめします。
ぜひ、お近くの方は、奈良ホテルに足を運んでみてくださいね!