
仕事・プライベートに関わらず、『一度もミスをしたことがない人』なんていません。
それなのに、いつまでも重箱の隅をつつくようにネチネチと指摘したり、些細なミスもすぐに『ここ間違ってるよ』とわざわざ”教えて”くれる人…皆さんも不快に思われた事、あるのではないでしょうか。
自分のことを棚に上げて、人を注意してくるような不快な人と距離を置くことも、自身の人生と暮らしの質を高めるために重要です。
本日は、ミスを指摘する人の特徴や身のかわし方についてお伝えいたします。
ミスを指摘する人はブーメランが返ってくる
職場に多い人の『ミスを指摘する人』。
相手のミスを指摘するにも、まずは相手が本当にミスをしたのかを調べるのはマナー。
この工程をサボり、相手がミスしたことを決めつけ、一方的に・感情的に、大勢の前でミスを指摘したり責めたりする人がいますが、こういう人は大概、早いうちに自分が間違っていることが明らかになったり、後日、自分がミスを犯したり、まさにブーメランを食らい、笑ってごまかしている人が多いですね。
その姿は、自分の行動を通して『私はパワハラ・モラハラ上司です!人の上に立つべき人間ではありません!』と周囲にメッセージを流し、この上なくみっともなく・損をしているので、1日でも早くその言動は控えるべきなのですが、大概、こういう人にアドバイスは届かないので、そっとそのままに晒しといてあげましょう。
ミスは指摘するものではない
リーダーシップ論やビジネスマネジメント書籍を読んできましたが、一度も『人のミスは指摘しろ』『人のミスは見逃すな』と書いてあった書籍に出会ったことはありません。
というのも、人格者、リーダーシップを発揮すべき人間というのは、感情に任せてミスを指摘するようなことはなく、『ミスは悪』という認識よりも、『人間はミスを犯すもの』ということを理解しているからです。
そして、ミスを指摘し、相手も自分を不快にさせることで、相手のモチベーションを下げ、(作業への、チームへの、会社への)エンゲージメント力が低下することによるリスク(プロジェクトが上手くいかない、部下が動いてくれないなど)を知っているからです。
言い換えれば、些細なミスを指摘しないことによるメリットにフォーカスしているのです。
昨今では、集中力欠陥のADHDという病気についても認識が高まり、多様性を理解と個の尊重が叫ばれている時代ですので、それに反する行動は淘汰されてきています。
人格者や上司たるもの、相手のミスを見つけた場合、感情任せにミスを指摘するのではなく、「ミスは気にしないで、次がんばればいいよ」というスタンスにおり、フォーカスするのは、相手がミスをしたことによるイライラの感情ではなく、『どのようにすれば、相手はミスが起こらないようになるか』といった点に焦点をあてて、考えていくことの方が重要であると認識しています。
指摘が減るとミスが減る
ミスを指摘されるとミスは多くなるもの。その原因は「ミスしてまた怒られたらどうしよう」と不安になったり、ミスをしたことに対しての動揺です。
「ミスしても大丈夫!気にせず次にいこ!」くらい言って上げれる上司の方が、部下は緊張や不快な感情から解放され、安心して作業に取り掛かれるので、結果ミスが減っていくものです。
取り返しのつかないミス以外気にしない
いつも小さなミスに腹を立て、小さなミスに己の感情を揺り動かされ、自分がミスしたときは笑ってごまかす。
周囲から見ると、器の小さな人、可哀そう、不幸そう、仕事できなさそう見られているのではないでしょうか。
自分がそう思われてもよいのなら、ミスを指摘すべきです。
医療現場といった所謂”絶対にミスできない”作業もありますが、とるに足らないミスは見逃した方が賢明です。
ミスをしてしまった部下がいたら、指摘し叱責するのではなく、「大丈夫、気にしないで!」と言ってあげた方が上司としての株も上がりますし、社内の風通しも良くなりますよ!
ミスしてしまった方も、取り返しのつかないミス以外は、気にせずに。
今現在、ミスを指摘する上司がいる場合、感情のやりどころですが、「因果応報」を頭に入れておきましょう。心の中で「投げたブーメランは返ってきますよ」と上司に教えてあげましょう。
そして、どうしてミスが発生したのかを発見したら、後は気にせず前に進みましょう!