
自分の実力について、どのくらい理解していますか?
この世の中には、実力で上へ登りつめ、成功を納めた人がたくさんいます。
しかし、どの成功者も、たった一人で上に上りつめたわけではありません。
どんな小さなことでも、必ず誰かの手助けがあって、手に入れた成功です。
自分ひとりの力で何ができますか?
今から無人島に連れていかれ、一生そこでたった一人で暮らすことになった場合、健全な心と健康で暮らしていけると思いますか?
無人島には、インターネットもなく、電話回線もありません。
スマホもパソコンもなく、本もない。
お店もないし薬もない、医者もいませんので治療もできません。
あるのは、身ひとつのあなたと、草木や動物、虫達だけ。
無人島には、猛毒の虫や草も生息しています。
そんな状況で暮らせるのだろうか…と考えると、今実際にある環境(スーパーや病院、ネットと電話回線があり、友人や家族がいる環境など)は、どれだけ恵まれているのか、そして、これまで自分一人で生きてこれたわけではないことに気がつけると思います。
映画やドラマ、音楽やその他芸術など、生きていく上での心の支えとなるものもあり、あなたが生きていく上で支えとなるものというのは、自分が気が付きさえすれば、そこらへんにあると私は思います。
- 仕事の一部分は、同僚や部下が作業していてくれてたり…
- 家族が料理を夕飯や家事をしてくれたり…
- 見知らぬ人が席を譲ってくれたり、落とし物を拾ってくれたり…
- スーパーのレジの人が、元気よく「いらっしゃいませ・ありがとうございます」と言ってくれたり…
- 誰かが作った映画やドラマ、音楽に心支えてもらったり…
立つ土俵が違えば、自分の実力は無価値になることも…
しかし、厳しい現実社会を生き延びるためには、”心の支え”だけでは、生き延びていけません。
『実力』を身に着けなければ、実際に、自分自身も家族を食べさせていくこともできませんし、守ることができません。
※”実力”の定義は、金銭力、知識・技術力、社会性など
しかし『実力』というのは、どんなに業界で実力者として有名あっても、立つ土俵が変われば、その実力も無力となり得るのです。
例えば:
有名な女優が医療ドラマで、世界で唯一無二の外科医を演じても、本物の医療業界では、その俳優は医療行為ができないただの民間人(※女優という職業にはついていますが)なのです。
逆に、本物の医療業界にいる世界で唯一無二と言われている外科医が、役者をやっても、ただの大根役者でしかないのです。
立つ土俵が違えば、自分の実力は変わってくるのです。
立つ土俵が違えば、己の実力は変わってくる…そして、同じ土俵に立っていたとしても、誰からのサポートがない時も、己の実力なるものが浮き出てくるのです。
そんな時は、いかに自分は周りのサポートによって活かされ、生かされているのかがよく分かると思います。そして、サポートのない己の実力とは、いかに小さいものなのか或いは大きいのか実感することができるでしょう。
大事ことは、誰からもサポートがない時に己一人で立ち上がれる実力を持つことと、己の実力に大きな顔をせず謙虚になることだと私は思います。
自立:いくつになっても、ひとりで生きていくための力を育てること
この世の中には、多くの”土俵”があります。
自分の意志でその土俵に上がることもありますし、偶発的になれない土俵に上がらざるを得なくなることもあります。
しかし、土俵に立ってみれば、多くの観客または少ない観客であっても、あなたを応援してくれる人がいます。
その声援を心の支えに土俵に立ちますが、戦う相手に打ち勝つためには、やはり「自分の実力」で立ち向かって相撲を取る必要があるのです。
これからの時代、昔のようにご近所さんとのお付き合いが減り、人はもっと人に対して無関心になるかもしれません。
今、お若い方でも、60歳を過ぎた方でも、多くの方に支えられて生きていることに感謝しながら、しかし、誰にも依存することなく自分ひとりの足で生活できるような”実力”を積み上げていくことは、どんな世界でも、どんな立場にいても、今お若い方でも60歳を過ぎた方でも必要なことだと思います。
一人になっても生きていけるぐらいの精神力と実力は、磨いていくために、皆さんはどんなことをしますか?