皆さんは、今日まで一生懸命積み上げてきたことはありますか?
例えば、夢や目標を持った人というのは、困難に向き合う時間が度々訪れます。
どんな壁にぶち当たるのかは人それぞれですが、人によっては、壁にぶち当たってもモチベーションが下がることなく、夢の実現に向けて突き進んでいける人がいる一方、モチベーションが下がってしまい、夢の実現に向けての行動・活動を辞めてしまう方がいます。
壁にぶち当たってモチベーションが下がってしまった時は、いっそ、活動を辞めてみてください。
途中で辞めること、諦めることにデメリットがあると思うでしょうし、自己嫌悪にもなるかもしれませんが、意外や意外、メリットもあると私は思うのです。
本日は、積み上げてきたこと、頑張ってきたことを途中で諦める・辞めることのメリットについてお伝えします。
途中で諦めたこと・辞めたこととの再会
下記写真は、先日、本棚の整理をしていた際に出てきたテキストなのですが、これがまさに私が途中で諦めた・辞めたことでもあります。
もう何年も前になりますが、フランス語圏に住んでいたこともあり、「フランス語を話せるようになる」という目標を立て、その目標を達成させるべく購入したものです。
現在、このテキストは使用していません。
なんなら、テキストを購入してすぐ使わなくなりました。
なぜ、テキスト購入後、すぐに使わなくなったのか。
理由は、やりたいことの優先順位が変わり、結局フランス語のテキストを半分を終わらせる前に、継続することを辞めたのです。
長い年月を経て、今こうやって本棚を整理したことがきっかけで、このテキストと再開し、中身に目を通すことができましたが、残念ながら、今でもフランス語を習得する優先順位は低く、勉強を再開しようという思いはありません。
「せっかく買ったのに途中で辞めるなんて、継続力ないですね…」と言われてしまいますが、しかし、この”途中で諦める・辞めること”や”放置”はとてもよいことなのです。
途中で諦めたり、辞めてもいい理由
➀時間・お金・エネルギーは本当に大事なことに使う
これまで一生懸命頑張ってきたこと、積み上げてきたことを、途中で諦める・辞めてしまってもいい理由を述べる前に、これまで一生懸命頑張ってきたことを辞める理由に着目してみてください。
これまで頑張ってきたことを途中で諦める・辞める理由は、おそらく不安や不満、めんどくさい、やってて楽しくない、疲れたといったネガティブな理由かと思います。
そんなネガティブな気持ちに包まれて、『もう疲れた、もう継続することを辞めよう』という気持ちになるのではないでしょうか。
ネガティブな気持ちを抱え、頑張ってきたことを諦めようとしている自分がいつつもダラダラ成果が出ないまま或いは気持ちがネガティブでいることにより、マイナス成果を生み出してしまうのなら、そこにかける時間とお金、エネルギーは注がない方がよいのです。
時間もお金もエネルギーも限りあるもの。
間違った方向、続けることでマイナス成果しか生まないのなら、時間、お金、エネルギーはもっと自分に向いていること、やっていて楽しいこと、本当にやりたいことに、時間、お金、エネルギーを使ったほうが自己成長にもつながるし、継続してきたことを一旦諦める・辞めることで、しっかり休養が取れるようになれると思うのです。
➁”寝かす”ことで初回実践時よりもスキルや知識が身に付く
上記理由の他、こんな理由もあります。
一旦、辞めたとしても、再度チャレンジした際に、初回に始めた時よりも、より効率よく・効果的に知識を再習得が可能になります。
例えば:
茶道を始めてみたけれど途中で辞めてしまいました。それから、ある程度期間を置いて、また茶道を再開したとします。はじめて茶道を習った際に、少なからず基礎知識や作法を身に付けているので、再開した時は、初回に学んだ時と比べ、茶道の作法再習得は、比較的簡単だと感じると思います。
たとえ基礎知識をすっかり忘れていたとしても、再度「学び直し」を行うことで、すぐに記憶が蘇ることもあり、再習得までのスピードが速くなります。また「学び直し」は、言葉の如く、二度、三度教えていただくことになるので、今後、知識や技術を忘れにくくなるというメリットもあるでしょうし、二度、三度学んでいるわけですから、作法に深みがでるかもしれません。
このように、ある程度”寝かす”(時間を置く)ことで、より効率よく・効果的に知識を再習得が可能になります。
茶道に限らず、勉強やスポーツなどでも同じことが言え、寝かすことで、初回に始めた時よりも、技術再習得の効率や、初回時と比べ、技術力アップの効果を感じるかと思います。
途中で辞めたことも、いつ・どういったきっかけで再開するかは分からないもの
今回、私が再度フランス語のテキストをペラペラとめくりながら、中の文章問題を見ていたわけですが、「この単語の意味はこうだったな」、「フランス語の文法はこうだったな」と思い返すだけでも、前回の記憶の呼び起こしができ、改めて記憶に焼き付けることができました。
今でも単語の意味を覚えている自分に少しだけ自己肯定感が高まり、「またやってみようかしら…」と思うきっかけにもなりました。
しかし、フランス語を学ぶことについては、残念ながら今でも優先順位が低いため、再開には至りませんでしたが、途中で辞めてしまったことでも、こういったことがきっかけで再開するに至るんだろうなと気が付きました。
再開するきっかけなんて、いつどこにあるか分からないもの。
そう思えば、一旦辞めてしまうこと/寝かせることも躊躇なくできるかと思います。
さて、このテキストをもう一度勉強する日はいつになるかしら。
意外ともうすぐなのかもしれませんね…。
途中で辞めてしまったことでも、いつどんなきっかけで再開するか分からないもの。
焦らず時期が来る日を待ち、再開のきっかけを見逃さないようにしましょう。
夢の実現、目標達成して自分を変える方法