皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
結艸庵(@yuisoan2020)です。

リトル・フォレスト夏・秋
2014年8月に放映された映画『リトル・フォレスト夏・秋』と2015年に放映された続編『リトル・フォレスト冬・春』を見ました。
主演のいち子役に橋本愛さんが出演されています。
いちこは都会での生活に嫌気がさし、東北地方にある小森という小さな田舎街にある実家に帰ってきました。
周りは山に囲まれた集落で、近くにスーパーもコンビニもなく、いち子はひとり、自給自足の生活を始めます。
いち子の家は古いのですが、愛着の湧くかわいい家。
いち子は家が古いとか新築とかに価値感はおいておらず、こだわるのは毎日の暮らし。
特に食に関してこだわりを持っているようで、お米も自分で苗から育て、玉ねぎもトマトも白菜も大根もジャガイモも全て自分で一から育て、収穫した野菜や作物を使って、一から料理を作っていく。パンも手作り、麹サワーもジャムも全部一から手作りです。
田舎で自給自足、一から手作りの生活を送ってみたいなと憧れます。
田舎暮らしへの憧れと現実
私も田舎の古民家で、自分の畑を持ちながら、自給自足の生活をしたいという憧れがあります。
いち子のようにお米まで苗から育てるのはとっても大変そうですが、トマトやキュウリ、ジャガイモやサツマイモなどを育てて自給自足の生活をしてみたいのですが、『リトル・フォレスト』を見て、一から作物を作ることの大変さを感じることができました。
自給自足の生活の何が大変なのか(素人目線)
まず、お米を作るにも、田んぼが必要です。
ネットで調べてみると、自分自身の田んぼでない限り、田んぼの月額使用料がかかったり、道具や肥料などを揃えると、1年間野菜を作って売っても、赤字になってしまうこともあるそうです。
管理が大変
映画の中では、いち子は毎日毎日、田んぼに生える雑草を手で取り除いていました。
田んぼに生えた雑草は抜いても、次の日にはもう生えているらしく、来る日も来る日も、長時間同じ姿勢で毎日作業をしています。
手をかけるのは、田んぼだけではないようです。
いち子は他の作物を育てていたので、田んぼの雑草抜きが終われば、他の作物の手入れをしていました。
畑を耕したり、雑草を抜いたり、肥料を蒔いたり、水を撒いたり…。
しかも、手入れをするのは、田んぼや畑や作物だけではないのです。
作物を育てるための道具も必需品なので、道具に傷んだ箇所を見つけたら、直さなければならないのです。
その年の冬にはもう、来年の冬のために支度を…
映画では、冬の前に撒き割りをして冬の準備をしたり、保存食の凍み大根をつくったり、干し柿を作ったり…。冬だけれど、もう来年の冬に向けて作物を作らなければならないし、雪が降れば雪かきをしなければならない…。
非常に重労働で、常に来年のことを考えて行動に移さなければ生活していけず、忙しくて気が休まらないだろうと感じました。
自治体の活動への参加も必要
田舎暮らしは、自給自足のための作業だけではなく、その集落の集まりにも参加しなければなりませねん。
映画内でも、いち子は自治体の会議に参加していました。集落の土地の管理を村人全員で管理をしなければならなかったり、集落の皆さまひとりひとりとのお付き合いも大切にしなければならないようでした。
参加を休みたくてもなかなか休めないこともあるのではないでしょうか。気が休まりませんね…。
暮らすことをただひたすらに。それはとても大変なこと
田舎で自給自足の生活をすると、ただひたすらに『暮らすこと・食べること』のためだけに1日を費やします。
疲れたから・めんどくさいからと言って、手を休めてしまえば、作物や畑はダメになり、数日後や翌年には食べていけなくなる…とても厳しい世界のようだと思います。
しかし、『暮らすこと・食べること』に時間とエネルギーを費やすことに価値を置くならば、そこはとても楽園のような生活になると思います。
『リトル・フォレスト』は映画。
自給自足の生活の厳しさも描いているとはいえ、キレイに描いていると思います。
現実の農家の仕事ぶり、暮らしぶりはさらに厳しいのではないかと思います
厳しく、販売をしている人は赤字になる農家もあるでしょう。
自給自足や田舎暮らしのメリット・デメリットは、人によって感じ方が違うかもしれません。
自給自足や田舎暮らしではなくても、夢に憧れ、実際にやってみると、想像していたこととは違ったということが多々あります。
やってみる価値はあるが、失敗しないように逃げ道はとっておくべきなのかもしれない…。
失敗した時、私はいち子とは逆に、都会へ戻るのだろうか…。
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